「絵の評価」が学力を大きく伸ばしています

「絵の評価」という講座があります。

 

どのような講座か?

というと、1枚の絵を見てもらい、子ども達に私の質問に答えてもらう、というもの。

 

どのような質問かというと

「季節はいつですか?」

とか、

「何時ごろですか?」

というもの。

 

どのような答えでもいいのですが、必ず

「なぜそう思ったのですか?」

と理由を聞くことがポイントです。

 

「夏です。」

「みんな半袖の服を着ているから。」

 

これはOKですよね。

 

「春です。」

「みんな薄い長そでの服を着ているから。」

 

こんな答えはどうですか?

 

私なら、こう聞きます。

「それなら秋でいいですよね。なぜ秋ではなく春なのですか?」

 

 

こういうやりとりの中で、子ども達は理由の言い方を学んでいくのです。

 

 

日常の中でできますね。

 

とおっしゃる方もいます。

 

もちろんできますが、今の時代に生きている人はみんな忙しいのです。

ですから、家庭での言葉のやり取りは、単語です。名詞ひと言なんて

ことも多いのです。

家族ですから、一言でコミュニケーションが成立してしまうのです。

 

子ども達の友達同志の会話をよく聞いてみてください。

単語でのやり取りが多いですよね。

 

普通に生活している中で、しっかり文にして表現するチャンスはほとんどありません。

まして、自分の意見を言って、その理由を言うチャンスもないのです。

 

考える力が大切とわかっているけど、子ども達が考える機会がほとんどない、というのが現実です。