「絵の評価」が学力を大きく伸ばしています

「絵の評価」という講座があります。

 

どのような講座か?

というと、1枚の絵を見てもらい、子ども達に私の質問に答えてもらう、というもの。

 

どのような質問かというと

「季節はいつですか?」

とか、

「何時ごろですか?」

というもの。

 

どのような答えでもいいのですが、必ず

「なぜそう思ったのですか?」

と理由を聞くことがポイントです。

 

「夏です。」

「みんな半袖の服を着ているから。」

 

これはOKですよね。

 

「春です。」

「みんな薄い長そでの服を着ているから。」

 

こんな答えはどうですか?

 

私なら、こう聞きます。

「それなら秋でいいですよね。なぜ秋ではなく春なのですか?」

 

 

こういうやりとりの中で、子ども達は理由の言い方を学んでいくのです。

 

 

日常の中でできますね。

 

とおっしゃる方もいます。

 

もちろんできますが、今の時代に生きている人はみんな忙しいのです。

ですから、家庭での言葉のやり取りは、単語です。名詞ひと言なんて

ことも多いのです。

家族ですから、一言でコミュニケーションが成立してしまうのです。

 

子ども達の友達同志の会話をよく聞いてみてください。

単語でのやり取りが多いですよね。

 

普通に生活している中で、しっかり文にして表現するチャンスはほとんどありません。

まして、自分の意見を言って、その理由を言うチャンスもないのです。

 

考える力が大切とわかっているけど、子ども達が考える機会がほとんどない、というのが現実です。

話す訓練・聞く訓練

今朝のフジテレビの番組に、金田一秀穂氏が

出ていました。言語学者であり、バラエティ

番組にもよく出演されていますから、知って

いる方も多いと思います。


色々な話をされていましたが、私が気になった

のは、この部分です。

 

「私たちは書く練習や読む練習はかなり

してるんです。でも、しゃべる練習や聞く

練習は全くと言っていいほどしていません。

僕が思うに、こんな練習がいいと思うんです。

例えばある人が謝っているという場面で、その

言葉を聞かせて、本心から謝っているのか、

そうでないのか、をわかるような講座とか・・・。」

 

それに答えて、司会をしているアナウンサーは

 

「私たちは小学校に出張授業などをしていますが、

みんなで一斉にワーとかヤーと言うと、大声が

出ます。しかし、私と子どもの1対1の場面に

なると、たちまち声が出なくなる子がいました。

自分の名前さえもはっきりしゃべれない。」

 


「そうなんです。話す練習はされていないの

です。よく日本人は英会話が苦手と言われている

のですが、英語の問題でなく、話す・聞くの問題

だと考えています。日本語さえ話す・聞くがダメ

なんですから。」

 

 

私にも思い当たることがたくさんあります。

ちょっと改まった話をすると、変な会話に

なってしまう子は多いものです。


話す訓練・聞く訓練、か。

 

そういう講座を作ってみる必要性はありそうです。

 

 

本人がその気になる

勉強を何とかしたいと思っているのが、ご両親だけ、だとどうしようもありません。

 

勉強する本人が“何とかしたい”と思っていればなんとでもなりますが、そうでない場合はお手上げです。

 

ですから、まず何はともあれ、本人をその気にする必要があるのです。

 

「そうは言っても、これまでその気にならなかった我が子が、簡単にその気になるはずがないですよ。」

 

そうですか。ではあきらめますか?

 

というのは冗談です。

 

大丈夫です。

なぜなら、どんな子も本心では勉強ができるようになりたいと思っているから。

 

 

本心では思っているけど、その本心を出していないだけなのです。

 

 

子どもの勉強をなんとかしたい方へ

はじめまして。二宮智宏と申します。

今、学習塾で小学生・中学生を教えています。

 

学校の授業についていきたいお子さん、学校の成績を上げたいお子さん、受験に合格したいお子さんと目的はそれぞれですが、

どのお子さんも、

“勉強をなんとかしたい”

という目的です。

 

勉強をなんとかすることは実はそれほど難しいことではありません。

が、

すぐに

とか

今のままで

というわけにはいきません。

 

勉強することよりも、大事なことがいくつかあるのですね。

 

次回は、環境を整えることについてお話ししていきます。

 

二宮 智宏